8.31

拾得でのライブ。

中川さんの車にふたりぶん目一杯の機材を詰め込み、音楽を聴きながら京都へ向かう高速道路。とりとめもなく話しながらも、ひとりきりで音楽を続けていた頃にあった厳しさへの懐かしさと、いまの状況への有り難さが感じられ、流れる景色に時々うつりこむ家々のような、何か実態のあるもののように思えた。

ライブ前、ふたりで木版画作家のふるさかはるかさんの個展に行く。
サーミ人というある民族の生き方から受けた感動から生まれた作品群のようだったが、自分たちの暮らしにも身近な、たとえば刃物やゆりかごをモチーフにした作品を見て、その道具自体に自分が感じる、染み付いた生活や郷愁のようなものと、ふるさかさんが感じていたのではないかと思うその民族の暮らしへの憧れのようなものを感じて、それらの印象の間を行き来するように自分の内側に時間が自由に広がってゆくようだった。

拾得でのライブは、以前の初ライブのときよりも、少しずつ自分たちの日々の積み重ねが音楽としてまとまって来たように思えた。技術的なことにしろ、その他の諸々にしろ、思う事はいろいろとあるが、それに対して答えを出すのに一番ふさわしいのは、実際の演奏でだけだ。その機会がこれから先もあるのだから、ただその事に感謝をするにとどめよう。この日を一緒に過ごした人や、物事に、ありがとうと思っています。

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