2013年5月30日

Flanagan's Song



フラナガンの歌
  
 
若い女の子たちがみんなカラスに見える
よどみに群がるさま
男たちのたわごとの傍らで
自分たちの影をついばんでいるよ
わたしはずっとだって眺めていられる
まんじりともせずに ずっと
恒久の窓々の向こう側
きみに 過ぎ行く魂が一目見える
このパーティーはおしまい
鐘はひとりでに鳴り出し
わたしは家に帰っていくところ

彼女は卓上に立っていた
肌に言うべきことを刻んで
わたしは彼女の瞳の景観
こちらから入っていくことはできない
わたしはきみを愛している 遠い隔たりから
愛してるよ すごく近くで
息づくちっちゃなカエルのように
わたしは きみの覆いの中に横たわっていられる
このパーティーはおしまい
鐘はひとりでに鳴りだし
わたしは家に帰っていくところ

わたしはいつだってあくせく
けれど何のため わかりはしない
妄想がわたしを追い回し
時はそこで扉を閉めてしまった
パーティーはおしまい
薬が薬を摂取しだし
わたしは家に帰っていくところ
(by Robyn Hitchcock)

*久しぶりに趣味の訳詞をしたので公開しました。
  別に分析したりするつもりでは無くて、
  ひとつの作品をじっくりと、行きつ戻りつしながら触れていく中で
  新しい発見をする事がとても好きです。
  自分が良いと思うものを、少しでも伝えられていたら嬉しい。
  この曲の入ったレコードは、よく通っている redbone records で購入したもの。
  先日聴き返していて改めて良いアルバムだなあと思った。

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