日記

6.4(日)
長居公園の自然史博物館へ。
今日までの展示を観に行くと、バチカさんと何年かぶりにばったり会う。
ちょっとした近状を話ながら帰り道。
うちが公園から近所なので、寄り道してもらってバンドのCDRを渡したり、
ギターを見てもらったりする。

バチカさんは、最近アルバムを完成させたとのこと。
わたしの職場の近くの本屋で取り扱いがあると聞いたので、
今度買いに行きますと言って別れる。
「糸」という曲がとても良かったので聞きたかったのです。
社交辞令ではありません。

夕方、近所の古本屋(上とは別)で、ムンクの画集を買って、
夜中、寝室でページをめくる。
最近、夜になると身体がもたず、この日も休日にもかかわらずふらふらで、
朦朧としながら眺め見る。
まどろみながらも、ムンクの絵を観ていると、
20代半ばの、不安な気持ちでいっぱいだった頃を思い出した。

ちょうど去年の今頃、
ノルウェーに行ってムンクの描いた絵を目の前で見た。
初めての異国、時差や白夜の影響も大いにあったとは思うけれど、
感動的な気持ちになり、20代の頃にはこんな風になるとは想像できなかった。
この日の夜、絵を通して昔の自分のことを見ていて、
夜は明けたのかもしれないな、と思ったりした。
ちょっと気取った言い方ですが。

いまの自分が想像できない夜も、またやってくるのでしょうが、
どんな時期にもしぶとく歌は作り続けたいなとも思います。
おかしな執着心です。

6.5(月)
仕事帰りにベアーズでライブ。
カニコーセンさんと共演だったので、
だいぶ前から良い緊張からいらぬ緊張まで様々に感じており、
ほぐすのが大変でした。
わたしは3番手。前の2組の圧倒的なパフォーマンスがあって、
かえって「やるしかない」みたいな気持ちに自分を持って行けた気がする。

楽屋で仕上げた新しい曲や、いろいろ演奏の試みもできたし、
人の評価を不安に思う気持ちもあるにはあるのですが、
やって良かったと前向きな気持ちが勝ってくれた。

一方で、きちんと練習重ねて十分に練ってきた演奏を、
久々にしてみたいという気持ちも湧いてくる。
あまり綺麗に棲みわけはしたくないけれど、良いやり方を考えていこうと思う。

6.8(木)
LVDB BOOKSという店で、くだんのバチカさんのソロアルバムを買う。
お店では、偶然とある展示会もしていて、作家さんが在廊中だったため、
いろいろと解説をしていただく。
とても丁寧な方でしたが、この日は疲労がピークですこし朦朧としており、
十分に目の前の作品を受け止められずだった気がする。
幸い近所なので、また日を改めていこうと思う。

夜、すこし休んでからCDを聴く。
どの曲も良くて、最後までじっくり聴き通す。
また、曲自体の出来だけでなくて、
録音していたときのムードみたいなものが、丁寧に込められているような気がする。
宅録したらそうなるとか、コンデンサーマイクで空間の音をとったらそうなるとか、
多分そういう類のことでもなくて、
きっと良いタイミングでの録音だったんだろうなと思う。

ドナルド・フェイゲンが、『ナイトフライ』を作ったときのインタビューで、
「自分の中に若さが残っているうちにあのアルバムを作っていて良かった」
みたいなことと話していたのが、結構強く印象に残っている。
自分も、いいかげん過去の自分をアルバムにまとめようと思った。

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